東北大学の研究報告なんですが・・・ こちら
大きな銀河に小さな銀河が飲み込まれている様子を日本の天体望遠鏡「すばる」が撮影したそうです。上の写真では左側の大きくて明るい固まりが飲み込んでいる大きな銀河、そこから白く光る帯(無数の星の集まり)が右方向に続いてその先に小さな丸い銀河が写っています。
宇宙で私たちはひとりぼっちなのでしょうか、という話題は先日の本家くりらじ「ヴォイニッチの科学書」でお話ししましたが、もし私たちがひとりぼっちではないとすればこの光の帯の中のどこかにも私たちと同じような人間が生きているかもしれません。その人たちが考える宇宙観・・・というか、銀河観はどうなるのだろう、とふと思いました。
私たちの住む天の川銀河はお隣のアンドロメダ星雲と形が似ていると言われています。
↓これがアンドロメダ星雲
もちろん、それは最新の科学技術によって「自分自身」を観察した結果なのですが、よく考えてみるとアンドロメダ銀河の写真を撮るように天の川銀河の写真を撮ることはできないですよね? その中に自分もいるんですから。ということは、天の川銀河がどんな形をしているかを直接観測することは私たちにとっては永遠に不可能なことと言えますね。だから、ひょっとするととっても変な形をしているかもしれない・・・。
じゃ、この星の帯に住んでいる人に話を戻すと、この星の人たちは自分以外の銀河は見えるわけですから、自分の住んでいる銀河も他の銀河のようにまぁるいうずまきだろうと想像すると思うんです。でも、実際は光に帯の真ん中へん・・・。この事実を知った時ってすごい衝撃を受けるのではないかと思うんですよねぇ。いや、果たして自分自身を中から観測したデータからこういう状況を知ることができるかどうかはよくわからないんですけど。
実は、最近私たちの住む天の川銀河に小さな銀河が衝突しているらしいことがわかったようです。すでにほとんどが天の川銀河に吸収されてしまっているので、今回の写真ほど極端な状況はすでに終わっているようなのですが、それでも驚きで「あぁ、天の川のことなんて何もわかってないんだ」って思っちゃいますよね。
光の帯に住んでいる人が、自分はどちらの銀河にも所属せず、宇宙空間の真ん中に孤立している小さな星にいるんだと気が付いた時、それを知った人の中にはきっとかなりの衝撃を受ける人もいるよねぇ・・・自分だったらかなり驚くよ。なんてことを思いました。
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